盆栽振興議員連盟
趣旨:日本の伝統文化である盆栽の振興を全面的にバックアップすることを目的とする(設立:平成28年2月)

松下新平事務所では、春花園盆栽美術館 様のご協力の下、盆栽を国会事務所議員室に展示しております。


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令和4年1月17日〜
遠山石・野梅(やばい)

遠山石:左置き石
野梅:右側盆栽

皮一枚の命を繋ぎ、力強く伸びる枝先に楚楚とした白花の芳しい香りを尋ねる…

梅の花は古来多くの歌人に歌われてきました。

勅なれば いともかしこし 鶯の 宿はと問はば いかが答えむ

平安時代後期の著作『大鏡』に登場する「鶯宿梅」に紀貫之の娘、紀内侍(きのないし)作の詩だ。

意味・・(村上天皇、在位:946-967)から勅命だから、この紅梅を献上することを断るのは、全く畏れ多いことだが、 もし鶯がやって来て、いったい私の宿はどこに行ってしまったのだろうか、と問うたならば、どのように答えようか。

小さな生き物にも憐れみを持つ日本の心がよく現れています。
現代に生きる私たちも社会的しがらみから脱し、素心に戻ることができるとしたら、それは大自然と触れ合うときに感じられるのかもしれません。。
令和4年1月5日〜1月17日
南天・長寿梅・黒松

南天:左側盆栽
長寿梅:真ん中盆栽
黒松:右側盆栽

ナンテンはその音から「難を転じる」とされ、古来縁起の良いものとして親しまれてきた。
強い風に吹かれるナンテンの足元では長寿梅が年明けの厳寒の中で早くも花を開く。

そして右端の黒松は年を通じて緑豊かに天へ伸びる。その黒松を受け止める机卓は竹があしらわれており、この3点でもって吉祥を表す松竹梅の取り合せが窓辺を彩る。

災いが転じればより一層の福を感じられる。
稔りある年であることを願って。
令和3年12月13日〜12月27日
真柏(しんぱく)・紅葉(もみじ)

真柏:左側盆栽
紅葉:右側盆栽

天を目指す枯れ枝の芸。それが左方に飾られている真柏盆栽最大の見所である。麓には椛がいよいよ紅葉を終え、冬支度を始めている。真柏は標高1000メートルを超える高山を自生地としている。山頂から落石に折られ、枯れてなお一部の枝だけ生き残り、命を繋ぐ様は龍が天界より降りてくるかの様で、上野東照宮の左甚五郎の彫刻を思い起こす。

ゆく年の峠を越えれば、令和4年は寅年である。
龍が背に寅を運び、災いを避け、平安な年となることを切に願う。良いお年をお迎えください。
令和3年11月29日〜12月13日
姫柿・黒松
姫柿:左側盆栽
黒松:右側盆栽

「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」

かの歌人、正岡子規がわずか34年の生涯に残した歌の数は20万首と言われています。
日本の近代文学に多大な影響を与えた偉人、実は柿が大好物で一度に7〜8個は食べたとか。
そんな子規が盆栽の柿を見たら、美しくはあるものの食べられないことに唇を噛んで悔しがるかもしれません。
しかし盆栽の美は詩と同じように後世へ受け継がれていって欲しい。
柿の果肉に宿る実から多くの子が生まれるように、多くの人が盆栽に親しみ、 自然とともに生きる未来が訪れることを願い、千年の長きを生きていく黒松と、柿を取り合わせた席飾りを試みました。
左:法隆寺 右:正岡子規
令和3年11月12日〜11月29日   
コガネシダ・白椿の初嵐

コガネシダ:左側盆栽
白椿の初嵐:右側盆栽

2368。これは2021年11/12日現在、コロナ禍で倒産した日本全国の事業者数だ。
目に見えない微小なウィルスは人の生活に甚大な影響を及ぼした適者生存の原理は容赦なく変化することを求める。
白椿『初嵐』は江戸時代に作出された品種である。
明治、大正、昭和、激動の時代を存続し得た花は、清らかな一重咲きで、シンプルな姿を留めている。
物も情報も過多になっていく昨今。椿の花に生きることの本質を問いたい。

コガネシダは添草として。
令和3年10月27日〜11月12日
山柿・山紅葉

山川に 風のかけたるしがらみは 流れもあへぬ紅葉なりけり

現代語訳
山の小川に風がかけたしがらみは、流れることもできない紅葉だったとは

室内であっても目を閉じれば鹿の声、鳥の羽ばたきが浮かび、喧騒から離れることができます。
騒々しい世の中にあっても静寂のひと時を遊ぶのは本人の心がけ次第。
深まる秋を愛でるのもまた一興でしょう。

【作者】春道列樹(はるみちのつらき)
【採録】古今和歌集、新撰和歌集、定家八代抄など
令和3年10月12日〜10月27日
櫨(はぜ)・小楢(こなら)

櫨(はぜ):右側盆栽
小楢(こなら):左側盆栽

吹くからに 秋の草木の しをるればむべ山風を 嵐といふらむ

小楢が実り、櫨が紅に染まります。今日の色も明日に褪せ、変わっていく。
諸行無常の世でも美を感じる心に偽りはありません。
令和3年9月27日〜10月12日
西洋鎌柄(かまつか)・黒松

西洋鎌柄:左側盆栽
黒松:右側盆栽

堅牢な枝は金槌の柄に重宝すると言われる。しかし用材としての硬さとは裏腹に春には林檎に似た可憐な花をつけ、秋には赤い実なりを楽しむことができる。
実のるまで苦労して待つ。そんな忍耐と継続が求められる盆栽を眺め変わりゆく季節を楽しみたい。
令和3年9月9日〜9月27日
五葉松・遠山石

五葉松:左側盆栽
遠山石:右側置き石

松下に 集う人らも新しく 浮き沈む世の和平を願う

絶壁にあって生き抜く松にも秋が訪れ、山肌は紅く染まります。
かつて吉田松陰は松下村塾を開き、志を同じく語り合う友を得ました。
古くから伝わる盆栽のもとに未来を創る人が集うことを願う一席です。
令和3年8月26日〜9月9日
安倍川滝石・黒松

安倍川滝石:左側置き石
黒松:右側盆栽

静岡県と山梨県の境に位置する、大谷嶺・八紘嶺・安倍峠に源を発する安倍川。
源流の大谷嶺(標高約2,000m)の斜面は「大谷崩れ(おおやくずれ)」日本三大崩とされている。
葛飾北斎の富岳三十六景、東海道金谷ノ不二を訪ねれば波打ち際へ勢いよく枝を伸ばす黒松が見える。
二点に景色を求めれば、山頂から海原へ注ぐ安倍川の水飛沫、海原に聳え立つ松並木に漂う潮の香りまで感じとることができる。
令和3年8月11日〜8月26日
真柏(しんぱく)・無花果(いちじく)

真柏:左側の幹が白く細い盆栽は「真柏」と言います。 白い部分は舎利、と言って枯れている部分。
茶色く生きている水吸いと呼ばれるところだけが生きています。

無花果:私たちは幾星霜の時を、先祖からの命を繋いで生きていきます。その傍らの無花果は尊い先祖への貢物と、お考えください。
令和3年7月30日〜8月11日
欅(けやき)・黒松

欅:左側の盆栽。ケヤキは古くから材としての利用が盛んであり固く、摩耗に強い性質から清水寺の舞台に78本もの材料をもちいて構成されている。 頭部の丸い樹形は平原に陽光を燦々と浴び、大地へ根ざして天空へ枝を伸ばしていく。

黒松:皇居に見られる2000本の黒松の群生は江戸城建造前にこの地域一帯の平原に自生していたものをさらに増殖したものである。昭和14年から18年の間に行われた皇紀2600年記念式典時に現在の景色が完成した。
令和3年7月13日〜7月30日
紅葉・黒松

紅葉:左側の盆栽。語源は「もみいずる」とされており、秋に葉色が「もみ出される」ところを表現している。

黒松:有史遥か以前、四方海に囲まれた日本の海岸を守り、今やわが国の象徴として親しまれてきた黒松。 その対をなす椛は「七五三」という珍樹種。川端康成も『古都』中で描写し、古くは奈良時代『万葉集』の時代から文化人の心をとらえて離さなかった。