経済産業委員会−

− 一般調査質疑 −
平成21年7月1日(水)
■松下 新平■
  改革クラブの松下新平です。本日九番目の、最後の質疑者となります。もうしばらくお付き合いをよろしくお願いします。
  戦略的なODA、この重要性については各派の皆さんからお話がありましたけれども、私も同じ気持ちでございます。そこで、私は本日、モンゴル国について質問をさせていただきたいと思っております。
  モンゴルといいますと、お相撲さんですっかりおなじみになりましたけれども、親日の国として大変重要だと思っております。地政学的にも、北はロシア、南は中国に挟まれて、民主主義を発展させる国としては北東アジアの安定と平和に寄与する国として、また日本の国益からも大変重要な国であるというふうに認識しております。
  そこで、先ほど大臣からも御答弁がありましたけれども、昨日、約二十九億円の円借款調印されました。これは貧困層支援ということで社会センター支援プログラムに当たるわけですけれども、まず、このことについて概要を御説明いただきたいと思います。
■中曽根 弘文 国務大臣■
  我が国とモンゴルは、もう委員も御承知のとおり、大変極めていい、良好な関係にあるわけでありますが、一九九〇年代の初頭以降、我が国はモンゴルに対する最大の支援国といいますか援助国となっております。
  我が国は、モンゴルの民主化、市場経済化の推進のために、今までインフラ整備とかあるいは教育などの基礎生活分野、さらに人材育成などの分野に重点を置いた支援を行っておりますが、これは今委員がおっしゃいましたように、このいずれの分野の支援も貧困層が裨益をし得るものであると考えております。
  また、昨今の世界の経済金融危機によりまして引き起こされましたモンゴルの財政難、これが同国の貧困層に大きな影響を与えていると、そういうことにかんがみまして、今お話ありましたけれども、昨日、アジア開発銀行との協調融資といたしまして、同国の貧困層向けの基礎的な社会サービス改善、それから教育、医療等の社会セクター支出確保のために二十八億九千四百万円を限度とする円借款を供与したところでございます。
■松下 新平■
  ありがとうございます。
  麻生総理が四月にアジア諸国向けのODA拠出額を約五千億円上積みして二兆円規模にすると発表されまして、第一弾がこのモンゴル国ということで、大変スピーディーな対応をされたということで、モンゴル政府も喜ばれているという話をお伺いしました。新しいJICA体制の下で、これをいい事例として更に推し進めていただきたいというふうに思っております。
  次に、今月中旬、モンゴル国のバヤル首相が来日を予定されていらっしゃいます。私もモンゴル国との議員外交を重ねてまいりましたけれども、この友好国、そして世界有数のウラン埋蔵国として、日本とのこれからの発展的な関係強化、これも大きな課題になろうと思いますけれども、この今月中旬の首相の来日に合わせて外務大臣としてどのように戦略的な外交をお考えなのか、お示しいただきたいと思います。
■中曽根 弘文 国務大臣■
  バヤル首相の来日につきましては、今年度の早期に実現するということでありますが、もう今年度、三か月たってしまいましたけれども、現在まだ外交ルートを通じて調整を進めているところでございます。具体的な日程等の詳細についてはまだ何ら確定をしていないところでございます。
  我が国といたしましては、先ほども御答弁申し上げましたけれども、モンゴルとの非常に良好な関係、これが更に首相の来日によりまして強化されることを期待をしているところでもありますし、またODAを中心とする支援などにつきましても、先方のニーズに合ったもの、そして特に先ほどからお話ありますような貧困層、これらに対する支援というものを中心にモンゴルの発展に資するようなまた支援をしていかなければと、そういうふうに思っておりまして、首相の来日時にまたいろいろな意見交換ができるものと、そういうふうに思っております。
■松下 新平■
  御答弁は結構ですけれども、経済産業委員会で私もモンゴル国と日本との経済連携についていろいろ質問してまいったんですけれども、是非外務大臣も認識をしていただきたいと思っております。
  今、世界は原子力建設ラッシュ、原子力ルネサンスと言われるくらいエネルギーの安定供給、そしてCO2削減の観点からも大いなる期待が寄せられておりまして、その中で日本の原子力の技術力、これは世界にも大変高く評価されておりまして、先進国、途上国も含めて日本の技術力がこれから世界に貢献をしていくものと考えております。
  先ほど申し上げましたけれども、モンゴル国には世界有数のウラン埋蔵国として、まあウイン・ウインの関係を是非構築すべきだというふうに考えております。モンゴル国、私も議員外交の中で、人材育成、そして技術協力、それをモンゴル側は日本に高く求めているわけですけれども、そういった資源のない日本と、そして技術力を求めているモンゴル国と、両国、是非ウイン・ウインの関係をこの際しっかり構築していくというのが重要だと思いますので、バヤル首相来日、それを契機に更に両国間、そしてひいては北東アジアの安定、平和のために御尽力をいただくことをお願い申し上げまして、質問を終わります。