経済産業委員会−

−エネルギーの使用の合理化に関する法律の一部を改正する法律案−
−揮発油等の品質の確保等に関する法律の一部を改正する法律案−
平成20年5月22日(木)
■松下 新平■
 無所属の松下新平です。
 早速ですけれども、本日の議題であります二法案につきまして、最後ですので総論的な立場でそれぞれ一問ずつ質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 まず、省エネ法についてでございますけれども、省エネ技術の開発、具現化についてお伺いいたします。
 二〇〇六年五月に経産省が策定されました新エネルギー国家戦略の中で、二〇三〇年までに少なくとも三〇%のエネルギー消費効率改善を目指すいわゆる省エネルギーフロントランナー計画ですけれども、省エネルギー技術戦略を構築することが示されました。これを受けまして、昨年四月に策定された省エネルギー技術戦略二〇〇七では五つの重点分野が示されましたが、今後これらをどのように具現化されるのか、お伺いいたします。
■上田 隆之 政府参考人■
 省エネルギーの技術開発に関するお尋ねでございます。
 私ども省エネ法等々で様々な省エネルギーの取組を進めてきましたけれども、これからも大幅に省エネルギーを進めていくためには、技術というのが省エネルギーの分野についても非常に重要であると思います。従来の発想を超えて抜本的な省エネ技術を、大きなブレークスルーというのを省エネの分野でも図っていく必要があるということかと思います。
 こういった観点から、二〇〇七年の四月に、今委員御指摘の五つの分野に関して、省エネルギー技術戦略二〇〇七というものを策定いたしました。この中身には、超燃焼システム技術、時空を超えたエネルギーの利用技術、省エネ型情報生活空間創生技術等々の技術内容があるわけでございます。
 例えば、こういった考え方に基づきまして、今まで超燃焼ということで、ガラス繊維原料を溶かすのに重油のバーナーを五日間掛けて溶かしておるわけでございますが、これをプラズマ技術を使って半日程度で溶かす技術開発、あるいはグリーンITということで、省エネ型の多くの技術開発等々行っているわけでございます。
 こういった技術開発というのは省エネの分野におきましても非常に重要であると考えておりまして、今後とも引き続き全力を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。
■松下 新平■
 次に、揮発油等の品確法についてですけれども、これについてはバイオ燃料の位置付けについてお伺いいたします。
 地球温暖化防止や運輸部門のエネルギー多様化等の観点から、政府はバイオ燃料の導入を促進しています。一方、バイオ燃料については、食料との競合、原材料となる単一作物の栽培による土壌劣化、少数の原材料供給国への過度な依存による安定供給への懸念も示されております。
 政府は、エネルギー政策や環境政策において、従来の化石燃料や太陽光、燃料電池等のほかの新エネルギーと比較して、このバイオ燃料をどのように位置付けられていらっしゃるのでしょうか。また、バイオ燃料の導入を促進していく上でこれらの懸念にどう対処されるか、お伺いいたします。
■新藤 義孝 経済産業副大臣■
  私たちが産業政策を進めていきながらやらなければいけないこと、それは地球温暖化対策であり、それからエネルギーの多様化であり、それから過度の石油への依存と、こういったものを取り組んでいかなければいけないと、先生も御存じのとおりのことでございます。
 こういうものに対して、このバイオ燃料を含むバイオマスエネルギー、これが太陽光であるとか燃料電池、そういったものと併せて非常に有効ではないかということでこの技術を開発してきたわけでございます。そして、昨年の五月には次世代自動車・燃料イニシアティブと、こういう運輸部門の環境エネルギー対策を促進させるためのイニシアティブというものも作りました。その中で、電気自動車、クリーンディーゼル、ITS、それからバイオ燃料、さらには水素・燃料電池自動車と、こういうものを次世代の燃料イニシアティブの手段の一つとして位置付けているわけでございます。
 ちょっと余談になりますけど、実は私、この水素・燃料電池自動車というのを、経済産業省にございます一台、乗りましたけど、もうすごいですよ。全く音しないんですね、まあ当たり前なんですけれども。エンジンじゃありませんから、モーターで動くんでね。全く音もせずに、しかも馬力はむしろプリウスよりも上だと思います。それで、水がぽたぽたと落ちながら走っていくわけでございますが、非常にすばらしい技術だなと思いました。一台二億円なんですね。これ経産省にございますので、是非委員の先生方も何かの機会にちょっと見ていただくと、自分で話に聞くのとそれから乗るのでは全然違うと思います。
 ですから、要するに、そうやって私たちは新しい技術を追求しながら私たちの快適な環境をつくっていかなきゃいけないと。しかし、そういう中で、このバイオ燃料におきましては、先生御指摘のように、食料需要との競合、それから生態系への影響と、こういったものがあるわけでございまして、これを克服するためのセルロース系のバイオエタノールの開発だとか、そういったものも今始めております。それから、さらには、農林水産省さんと連携をいたしまして、研究開発課題としてバイオマス燃料技術革新計画、こういったものを取りまとめて進めていこうと思っているわけでございます。
 いずれにいたしましても、私どもとしては、関係各省と連携して、それからこれは農業の競争力の向上にもつながっていくと期待をしておりますし、バイオ燃料の導入というものを、課題を克服しながら技術革新をもって新しい時代を開いていきたいな、このように思っております。
■松下 新平■
 ありがとうございました。
 席もそろそろ埋まってきましたので、以上で質問を終わります。