経済産業委員会−

−大臣所信演説に対する質問−
平成20年11月13日(木)
■松下 新平■
 どうもお疲れさまです。改革クラブの松下新平です。
 私は、一年間、無所属、無会派でこの委員会にお世話になりました。この度、九月ですけれども、改革クラブを結党いたしました。改革クラブの渡辺秀央代表も在席しておりますけれども、どうぞよろしくお願いいたします。
 結党いたしまして最初の予算委員会におきまして、改革クラブ荒井広幸幹事長から、我々は、国民との橋渡しをしっかりやっていくと、さらには、拉致問題の解決に国民運動を広げていくと、日本の閉塞打破をしていきたいと、このように発言してスタートしたわけであります。政党としては最小のスタートではありますけれども、その役割をしっかり果たしてまいりたいと考えております。
 それでは、早速ですけれども、二階大臣の所信演説に対する質問をさせていただきます。
 今日午前中から各党から質問がありまして、いろいろな問題について議論をさせていただきましたが、私としては地方経済の認識について、再度になりますけれども、二階大臣の考えをお示しいただきたいと思っております。
 私も、九州の宮崎の選出の議員でありますけれども、週末ごとに帰ります。そのときに、この地元の経済を担当する皆さん、そして実際御商売をされている皆さんから切実な訴えをお伺いします。それぞれ皆さんも一緒だと思いますが、地元の商工会議所の幹部の方からは、四十年この地方経済に携わったけれども、本当にこんなことは今までなかったという声。そして、好景気はなかなか地方には、二年、三年後に来ますけれども、この不景気は一気に押し寄せているという現状、そして、何よりこの年末の資金繰り、この心配もいただいております。この委員会でも、ついこの間までは日本経済は堅調に推移しているという議論もあったんですけれども、一気に厳しい、そして地方経済は更にそのしわ寄せをもろに受けているという状況がございます。
 二階大臣は和歌山県の御出身で、我々改革クラブの大江康弘国対委員長と同郷でありまして、大江康弘議員からも二階大臣の話をよくお伺いしております。県議出身で、そして党の役職にいらっしゃる間も小まめに地元に帰られて、中小企業の問題に精通されているとお伺いしております。その二階大臣が新たに再度この経済大臣として就任されたということで、地方の期待も大変高いわけでございますが、地方経済の御認識について改めてお伺いしたいと思います。
■二階 俊博 国務大臣■
 私は、中小企業イコール地方、地方イコール中小企業というふうな観点からこの問題の対策を練り上げていかなくてはならないと基本的に考えております。農業もまたしかりであろうと思います。農業もすべてほとんど地方であります。そこからこの問題の解決策を考えていかなくてはならない。
 極めて重要な問題でありますが、日本として、我が国として、この問題は絶対に避けて通れない問題でありまして、この解決なくして私はいかなる政策もすべて絵にかいたもちにすぎないとさえ思っております。そういう意味で、松下議員とこの思いを同じくする立場で、これからもしっかりした経済対策に取り組んでいきたいと思っております。
 御承知のとおり、経済産業局では年に四回、全国の中小企業の事業者を対象に地域経済のいわゆる産業調査を行っておりますが、原油・原材料価格の高騰が見られた直近の八月の調査を含め、全国的にこの景況判断が、誠に残念なことでありますが、四期連続して下方修正ということになっております。
 世界的な金融危機を背景に、状況ますます厳しいものになっていると認識しております。緊急に講じる政策は、御承知のとおり、緊急経済対策や生活対策に盛り込んだところであります。
 一方、経済環境の急激な変化をチャンスに変えて発展させていくということをやはり考えるべきだと。つまり、いかなる状況、いかなるピンチに陥ったとしても、我々経済産業省としては、常に日本経済を成長の方向へ引っ張っていく努力をやはり放棄してはならないというか、そういうことに対して逡巡してはならないと考えております。そういう意味で、このいわゆるピンチをチャンスにというありふれた言葉でありますが、まさにこのときこそ踏ん張って努力をすべきだということを私たち省内でも常に話し合っておる次第であります。
 各地域が潜在的に持っております資源、宮崎の場合には大変な勢いで地方の資源が活況を呈しておることはもう松下議員等の御努力の成果であろうと思いますが、私は、やっぱり何か事あるたびに女性の皆さんなんかが数人組んで東京へ出てこられて、宮崎としての意見はこうだというようなことをおっしゃって帰られますが、時には千羽ヅルなんか折って持ってきてくれまして、私の部屋に私たちの願いがかなうまでこの千羽ヅルここへつらしておいてもらうからと言って、今も私の部屋に宮崎の千羽ヅルがつるされてあるわけでございます。
 その都度、地域経済といいますか、地域の発展、これを農商工連携等いろんな施策を駆使しながら、その地域に合った対応をしていかなきゃいけないと思いますが、私は、宮崎は地方経済しっかり頑張っていこうという、そうした雰囲気はもう十分でき上がっておる、これから何をすべきか、我々経済産業省としても十分今後の対応に御協力をしてまいりたいと思っておりますので、議員の奮起をお願いしておきたいと思います。
■松下 新平■
 ありがとうございます。
 千羽ヅルのお話はこの委員会で大臣からいただいたということでまた地元に持ち帰りたいと、そしてまた一緒に頑張ってまいりたいというふうに思っております。
 宮崎の実情なんですけれども、最大手の建設業が破綻いたしまして、風評被害もあったんですけれども、相当影響も出ております。どうしても心配しますのは、貸し渋り、貸しはがしの問題であります。大臣所信で具体的なメニューも提示されたわけですけれども、実際、最終段階になって貸出しができなかったというケースもお聞きしております。そういったことがないように、もうこの何年かが正念場でありますので、しっかり支援をしていただきたいと思っております。
 予算委員会におきまして、荒井改革クラブの幹事長から、厳しい経済状況の下の中小企業の資金繰りについて質問させていただいておりますが、そのときに二階大臣から、信用保証協会の金融機関の窓口での対応等も含めて、あるいはまた保証協会の現場の対応等も含めて今スケジュールを組んで、我々の側からむしろ中小企業及び小規模企業の実態に即するように協力を要請しようとしているところでありますと、そういった力強い答弁もいただいておりますが、再度、この貸し渋り、貸しはがしのないように、大臣からのメッセージをお願いしたいと思います。
■二階 俊博 国務大臣■
 世の中に嫌な言葉というのは幾つもありますが、私は貸し渋り、貸しはがしという、これぐらいひきょうな言葉はないんじゃないかと。お金の余っている人には貸してあげようと言うし、お金が必要な人にはもう貸せないと途中で止めるわけですから、これは人間の人工呼吸にしたって同じことであって、途中で止めればどうなるかということは分かり切っておることなんです。それを平気でやってのけるということ、こんなことがあっていいのかという思いを私自身も持っております。
 ですから、先般も商工中金の民営化等を図る際に、当委員会でも随分今日のようなことを連想されていろんな御意見を承ってまいりました。私もそのことに対して真正面に御答弁を申し上げてまいりましたが、この間、商工中金のスタートのテープカットの式典に参りましてそのことを申し上げてまいりました。また、忘れてしまってもらっては困るものですから、そのときの議事録を幹部諸公に届けておきました。というのは、こういう議員各位の、委員各位の思いがあって商工中金はこういう経過をたどったんだよ、そこであなた方はそこのリーダーに就任されたわけですから、これだけの思いと、委員各位が御心配なさっていることが当たったということじゃなくて外れたということになってもらわなきゃ困るわけですから、こういうことのないようにということを厳重に私は申し述べてきたはずでありますが、今後もそうしたことはしっかり目を配りながら対応していきたいと思っております。
 やっぱり何が大事だといったって、人間性だと思います。私は、その関係者の皆さんに、できるだけ中小企業者の立場に立って物事を考えていただきたいということを要請しておりますが、これまた議員各位の御協力をお願いを申し上げる次第であります。
■松下 新平■
 ありがとうございました。
 先ほど、二階大臣の方から、意識改革、活性化のためのヒントというか具体的な例として、旭化成の宗兄弟の話をいただきました。宗兄弟は宮崎の旭化成に在籍しておりまして、そういった例もいただいて大変うれしく思っております。
 やはり、モチベーションを高めるということが、こういうときだからこそ大事だと思います。どうも最近は、一国の総理がどこでだれとどういう食事をしたかというのがマスコミの話題になる風潮がありまして、大変残念に思っております。
 モチベーションを高めるという意味では、大リーグ、日本でも放映されておりますけれども、大リーグはアメリカンリーグ、ナショナルリーグありますけれども、アメリカンリーグで初優勝したレイズという球団があります。初優勝ですね。このゼネラルマネジャーは弱冠三十一歳だそうです。二十八歳で就任して三十一歳でアメリカンリーグを制覇したと。アメリカンリーグというのは、ニューヨーク・ヤンキースとか資金力のあるところもあるんですけれども、このレイズのゼネラルマネジャーは、とにかく若い人を起用して失敗を恐れず果敢にチャレンジした結果だというふうな分析もされております。
 日本におきましても、この間までプロ野球日本シリーズが最終戦までもつれて盛り上がっておりましたが、西武ライオンズが見事日本一に輝きました。昨年は五位で低迷しておりましたが、渡辺監督が就任一年目で見事日本一に輝いたわけであります。この西武ライオンズが優勝した一つの要因としては、大久保コーチ、あの体格のいい大久保コーチが選手のモチベーションを上げていったと。少々のミスは目をつぶって、活躍した選手をベンチから飛び出して迎え入れるシーンを見られた方もいらっしゃると思います。
 そういった意味で、現下の経済情勢、モチベーションをそれぞれの立場でしっかり高めていく、悲観論に惑わされないでしっかり前を見詰めてやっていくということが重要だと思っており、我々もしっかりそれぞれの立場で頑張ってまいりたいと思っております。
 改革クラブ、立ち上げたばっかりですけれども、大臣所信の中で触れられております原子力行政についても力を入れてまいりたいと思っております。所信の中では、グリーンITを含む三行で表現されていらっしゃいましたが、省エネルギーの中で、また原油高騰の中で原子力エネルギーが見直されてきております。私の、度々済みませんけれども、宮崎でも串間市というところで原子力発電所の建設の話がございました。地元の漁協も賛成するという状況でしたが、最終的には頓挫したということがありました。しかし、それから現下の経済状況、地域の雰囲気は随分変わっておりますので、そういったものも改革クラブとしてしっかり取り組んでまいりたいと思っております。大臣所信で述べられて、それを具体的に実行すると、そしてそれがしっかり現場で皆さんが喜ばれているのかと、活用されているのかというのをしっかり注視してまいりたいと思っております。
 来週から大臣はAPEC等で外交日程が入っているようであります。資源外交も含めて、またしっかり取り組んでいただくことを改めてお願い申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。(発言する者あり)
 APEC、済みません、じゃ、大臣の決意までお願いいたします。
■二階 俊博 国務大臣■
 大変示唆に富んだお話をたくさん伺いました。
 今も原子力行政についての御意見もありましたが、私も、この昼休みの時間に山口県の知事が上京してまいりまして、いわゆる埋立ての認可を下ろしてきたと。そして、今後、経済産業省としてしっかり応援をしてもらいたいと、こういうお話がありました。こうした御意見をちょうだいしながら、これからのいわゆるエネルギー新時代、環境の問題等を十分念頭に入れながら、そして何よりも安全を第一にということで原子力行政についても取り組んでいきたいと思います。
 そして、また今このアメリカンリーグの話、西武ライオンズの話等を伺いながら、日本の中小企業も元気を出せと、そして頑張ろうと、お互いにみんなでこれを助けていこうじゃないかと、こういう意味の叱咤激励の御意見をちょうだいしたと思っております。常であっても難しい中小企業であります。今日、本当に苦境に立っておられる中小企業の経営者の皆さんに奮起していただくために、せめて金融の面だけでもしっかりした対応があってしかるべきだと。同時に、大手企業、いわゆる下請企業の皆さんに対して、やはり同じ日本のチームなんですから、お互いに愛情を持って、この難関、この苦境を乗り越えていくという、そういう努力が必要ではないかと思っております。
 私は、機会あるごとに経済界の皆さんにもお願いしておるんです。例えば、これは誤解があっちゃいけませんが、私は、この下請代金支払遅延防止法等に抵触するような行為を行ったような大企業に対して、やはりペナルティーを考えていくべきではないかと。皆さんも御承知のとおり、例えば運送会社、バス会社、タクシー会社等の従業員の皆さんが交通違反を起こしても、その社長は勲章をもらえるようにもうなっておっても勲章は取り消されるんですよ。大企業の皆さんの中に、いわゆる下請代金支払遅延防止法に抵触するようなことをその企業が行った場合に、どっかの会社の社長が勲章が取消しされたということは、私は聞いたことがない。そういうことに対しても、今後十分、この私ども少なくとも経済産業省は、推薦者になる場合がありますから、そのときは厳正な措置をとらせていただきたいと、こう思っておるところであります。
 以上でございます。