参議院農林水産委員会−

口蹄疫に関する質問
平成22年5月13日(木)
■松下 新平■

  私は、自由民主党の松下新平です。
  先ほど報告をいただきましたけれども、宮崎県で発生しております口蹄疫につきまして御質問をいたします。
  まず、宮崎県選出の議員として、この口蹄疫の集中審議をいただきました委員長を始め理事の皆さんに御礼を申し上げます。また、発生から三週間強になりますけれども、先ほど大臣からお見舞いの言葉もいただきました。これまで国、各都道府県からの御協力、そして取組に対する御礼を申し上げます。
  冒頭に、今日、宮崎県の方から要望をしておりました、宮崎の宝、口蹄疫から守れということで、種牛六頭の特例での避難をお認めいただきましたことをお礼申し上げます。宮崎牛のブランドを何とか維持しないといけない、その思いを国の方で特例をいただきましたことをまず御礼を申し上げます。ただ、この運用につきましてはいろいろ課題もございますので、これから注視してまいりたいというふうに考えております。
  さて、この委員会の途中にも、地元宮崎の皆さんから悲痛な連絡を次々に受けております。今日現在で七十六例、七万八千八百頭が埋却されることになっております。そのうち豚は七万二千五百二十八頭でして、宮崎県全体のもう一割に迫る勢いなんです。四月二十日の第一例の確認からこのように拡大してしまいました。この第一例の確認から一週間後の四月二十八日からは、毎日毎日疑似患畜が確認されております。二十八日が三例、翌日が一例、翌々日が一例、五月に入ってから、一例、二例、二例、二例、四例、十二例、八例、六例、七例、十一例、四例、そして昨日が五例目でした。
  私も、四月二十日の疑似患畜の確認の連絡を受けて直ちに宮崎に戻りました。先ほど話がありましたけれども、手塩に掛けて育てて家族同然の牛を、豚を元気なのに殺処分する悲痛の叫び声が耳から離れません。その対象となられた畜産農家の皆さん、そして、いつ患畜、疑似患畜として認められるかおびえている農家の皆さん、また、二十四時間態勢で防疫や対応に当たっておられる皆さんのお顔を思い浮かべながら質問をしたいと思います。また、傍聴に来たくてもかなわない皆さんがインターネット等を通じてかたずをのんで見守っております。国の防疫の最高責任者として、大臣の力強い答弁を求めます。
  この口蹄疫、十年前にも宮崎で発生しました。私も、当時、宮崎県議会議員、私の選挙区で発症いたしましたので鮮明に覚えております。当時は九十二年ぶりの発生でして、だれも経験したことがありませんでした。どのようにこの防疫を取っていくか、文献をあさりながら、あるいは民間のマニュアルを引用しながら必死の思いで態勢を取りました。移動制限も二十キロ、五十キロ、今思えばかなり広範囲だったんですけれども、本当に試行錯誤で取り組んだわけです。
  当時、地元の江藤隆美代議士が先頭に立ってリーダーシップでこの問題を取り組んでいったということは、委員会でも、衆議院の方でも取り上げられました。江藤代議士は、これは宮崎で起きているんではない、日本で起きているんだと、日本で起きているんだと、そういう思いでこの口蹄疫の対策を取ってほしいと県内外に呼び掛けたわけであります。
  十年前と現在の状況はかなり違っております。まず、畜産農家自体の体力が相当弱っております。景気の低迷によって枝肉の価格は下落の一途、そして、一方でえさは高騰を続けております。まさに農家の経営を直撃しています。そして今回の口蹄疫、まさにダブルパンチなんです。十年前の発生した場所は、比較的小規模の農家で、畜産業が密接しているところではありませんでしたから防疫体制も取りやすかった、そういった条件もありました。
  もちろん、今は、今なすべきことは防疫、広がらないことに全力を尽くしていただく。そして埋却、これは相当、七十二時間以内に埋却しないといけない牛、豚が今そのまま放置されている状況、これにも全力を尽くさなきゃいけない。そして、心のケア、当面の資金繰り。大臣、このことは国もそして県もそれぞれのセクションで取り組んでいただいております。
  私が今日この場で大臣に確認をしたいのは、すべての施策のベースとなるこの口蹄疫の問題をどう認識するか、ベースですよ、どう認識をして事に当たるか。大臣、横に首を振っていらっしゃいますけれども、今から質問しますからよく聞いていていただきたいと思います。
  大臣が宮崎に来られました。三週間たっておりました。地元では、もっと早く入ってほしい、現地で実際の現場を見てほしい、そういった声を届けておりましたけれども、五月十日に宮崎に入られました。実は大臣、大臣が宮崎に入ってこられる最初の会合の県庁前では、前日まで農協青年部、若い人たちを中心に、みんな県下から集まって大臣にプラカードで訴えようという動きがありました。これは、仲間の畜産農家、何とか助けたい、自分たちにできることはないか、そういった若い人たちの思いからだったんです。結果として、実はこのプラカード、実施されませんでした。大臣、なぜだかお分かりでしょうか。
  一つは、移動制限をしいていますので、それによって感染が広がる可能性がゼロではない、そういったこともありました。中には、大臣がこれによって怒ってしまったら予算が付かないんじゃないか、そういった思いを巡らせた人もいたかもしれません。
  私たちは、そんな皆さんの思いをそれぞれの現場でお聞きし、大臣を迎えたんです。そして、県庁での会合が始まりました。
  衆議院の委員会でも取り上げられ、大臣からその様子も皆さんの前で披瀝がありました。私は、その次の段階、古川代議士が発言をして、大臣がこの発言を止めて次のようにおっしゃったんです。前段がありますけれども、参議院選挙前だからいろいろ言いたいことはあるだろうと。
  私は、選挙という言葉を出すのは不謹慎だと思います。確かに、我々政治家は選挙を全く意識しないわけではないんです。私も大臣の隣の隣に座っておりました。それまでは黙って聞いておりましたけれども、大臣があのタイミングで選挙という言葉を使った意味を考えていただきたいんです。被災した畜産農家の皆さん、二十四時間態勢で防疫必死でやっている皆さんが、政治家は選挙のことばっかり考えているのか、何しに来たんだと。
  私は、大臣の認識、申し上げましたように、このこと、認識が薄いからそういう言葉が出ちゃうんじゃないか、そのとき指摘しましたよね。大臣、この委員会で御答弁をお願いします。

■赤松 広隆 国務大臣■
  これは非常に重要なことですし、皆さん方は、その場におられた方もいるし、ほとんどはおられない方ですから、正確に申し上げます。
  元々、私がいつ行くかということはありましたけれども、とりあえず山田副大臣が自分で畜産もやっている、専門家だということで、連休前に山田副大臣に行っていただきました。いろんな希望も聞いてきました。そして、二十三日に第一弾、それから三十日に第二弾、そして連休明けて私が十日にお邪魔をして、それでもなおかつ、もし足りないことがあればということで、それからもう一つは、これは与野党を問わず各議員の皆さんから、いや、大臣が行けば安心するから、施策の問題じゃなくて、施策はもう十分やってもらっているけれども気持ちの問題で安心するから是非行ってくれと、そういうお話があって、いやいや、私が行って少しでも心が和らいだりあるいは励ましになるんだったら喜んで行かせていただきましょうということで、実は秋田に行くのがもう一か月ぐらい前から決まっていたんですけれども、それを急遽変えて行かせていただいたという経過なんです。
  そして、その前日か前々日に自民党の宮腰筆頭理事から官房長を通じて連絡があって、どうも大臣が行くらしいので、それは有り難いけれども、是非それは与党ばかりじゃなくて野党の自分たちも同席させてくれないかというお話がありました。
  衆議院ではもっとはっきり言ったんですが、かつては自民党時代、そういうことがあったかどうかはともかくとして、私どもとしては、特に地元の議員の人が、自分の県のことだから、与党だから野党だからといって、これ行きたいというそういう気持ちも議員の一人として分かるので、いいですよと、是非同席したいんだったら来てもらってくださいと。ただし、それは議員同士で議論をする場じゃないんだから、そして一日の限られた時間なので、現地の人たちの意見を聞くのが、私が直接聞くのが趣旨なので、悪いけれども、これは与党だろうが野党だろうが同席してもらうことは構いませんが、そこで発言したりいろんな意見を言ったり討論会になったり、そういうことはやめてくださいねということを官房長を通じて宮腰先生にはお話ししておいたんです。
  それでいいからということだったので、当日僕はどなたが見えるか知りませんでしたけれども、行ったら、与党議員もいたし野党議員もいたということで、そしてテレビも何十台か入って、知事室で東国原知事から直接いろんな説明を聞いて、あなた、何か新聞におれがやっていないみたいなことを言っているけど、そんなこと言ったのかと言ったら、いや、そんなことないです、もうちゃんとやってもらって感謝しています、ただ、今後はもう少し柔軟に取扱いをやってほしいという希望はありますと。ああ、それは当然だねということの議論から実は始まっていろいろやったんです。
  そうしたら、途中で知事のあれをまだ全部言い切っていないときに遮るようにして古川議員が急遽立ち上がって、知事の言うことに答えていない、けしからぬ、今日は江藤さんが来ていないのはこれこれのこういう理由で来ていないんだみたいなことを大演説を始めちゃったものですから、最初は黙って聞いていたんですけれども、途中で、古川さん、それちょっと約束と違うんじゃないですかと。そういう話をされると、与党の議員の人たちは黙って聞いているんですから、それだったら私は、今選挙という話が出ましたけれども、七月の選挙を前にして、それならおれだって一言言いたいという方だって与党の中でもあるかもしれないから、そういう話は、議員の皆さんは国会で衆議院でも参議院でもいろんな質問したいとか文句言いたいとかそういう場があるんだから、今日は現地の人たちの意見を聞くんだからそれは遠慮してくださいということで僕はやめてもらったということで、その後、今度は知事の方も、まあまあまあ、やめてくださいよみたいな雰囲気でこうやって押さえて、そして具体的な要望、ここに持っていますけれども、例えば種牛をどうしてほしいとか、どこどこについては人が足りないので、あと、十分だと思ったけど、もっと人をお願いしますとか、埋却の場所を、県もやっているんだけれども国も協力してもらえませんかとかいうようなことを六項目ぐらいずっとお話しになったというのが、そういうことです。それが事実経過なんです。
  それを皆さんが公平な立場で聞かれて、僕の言っていることが間違っているのか、古川さんやそういう人が言っているのが正しいのか、本当に判断してくださいよ。
■松下新平■

  大臣、私、認識を聞いたんですよ。そして、そして、そして……(発言する者あり)いや、衆議院で質疑されたから、その続きを言いますと言ったでしょう。
  だから、大臣、私が何が言いたいかというと、選挙ということをあの場で、マスコミがいっぱいいらっしゃったと言ったでしょう、そこで言うのは適切じゃないでしょう。それを生産者の人が見たらどう思いますか。

■赤松 広隆 国務大臣■
  だから、僕が言ったように、別にあなたが選挙に出るからとか僕は言ったわけじゃないでしょう。七月に選挙を前にして、実はもっとはっきり言えば、民主党だって新人候補いるんですよ。それだって出てきたいと言ったんです。しかし、それは選挙目当てに来ているようなふうに誤解されちゃいけないから、渡辺君に、君は来ない方がいいよと言って、むしろ来させなかったんですよ。
  そこまで配慮して、僕らは選挙を絡めちゃいけないと、こういう問題は。与野党でやらなきゃいけないということをやっているのに、あなた自身が候補者になるということは僕は知っていますよ。知っているけれども、だからそういうことまで配慮して僕はやっているのに、それをとやかく言われたら、もう全く心外ですね。
■松下新平■

  私が心外だと言っているんじゃないですよ。畜産農家の皆さんが、大臣がそういうことを言ったことに対してどう思うかということを聞いているんですよ。(発言する者あり)いやいやいや、違いますよ。大臣、やっぱり認識の問題なんですよ。
  大臣、じゃ、口蹄疫のことは農林水産大臣になる前に御存じでしたか。

■赤松 広隆 国務大臣■
  もちろんそれを専門に僕は勉強しているわけじゃないですから、ただ、平成十二年にそういうのがあったと、北海道と宮崎でそういうことがあったと、あるいはかつてイギリスで大変な数の処分がされていると、それは一般の方たちが知っている程度のことは私自身も認識しているつもりでございます。
■松下新平■

  それでは、大臣に就任されて、今年の一月、韓国を中心にアジアで口蹄疫が発生し、蔓延しております。そのときに大臣はどのようにレクチャーを受けて、どのように指示をされたか、お伺いします。

■赤松 広隆 国務大臣■
  これは去年二月の台湾のときから実はずっと続いているんです。具体的に何日どうこうと、これは資料ありますけれども、こういうことを全国の酪農業者あるいは畜産業者に発出したいというようなことで、担当の消費・安全局なりからそういうことをやりますのでという報告を受けながら、それはもう是非周知徹底してくれよというようなことは、これは通常業務の中でやってきたということであります。
■松下新平■

  それでは、今回の国内での発症について、大臣はいつ事務方から宮崎の状況も含めて報告を受けて、どのように対処されたんでしょうか。

■赤松 広隆 国務大臣■
  それは十九日ですね。十九日の夜、今検体に行っているのがございまして、場合によっては口蹄疫かもしれませんと。ただ、その結果は夜中の三時か四時ぐらいしか分かりませんという話でしたので、もしそうであれば直ちに朝一で緊急対策本部を立ち上げるので、そのまず準備だけはしておいてくれということで、残念ながら夜中のファクスにそうだったということだったものですから、その朝、予定どおり第一回目の口蹄疫対策本部を立ち上げ、そこでその時点でできる方針を出したということであります。
■松下新平■
  一月からアジアで猛威を振るって、四月ですよね、四月。この間にいろんな国内で事例もあったでしょうし、地元宮崎でもいろんなうわさもございました。そのことは御存じだったでしょうか。
■赤松 広隆 国務大臣■
  そういうことは一切聞いていません。
■松下新平■

  それは防疫の最高責任者として、それでいいんでしょうか。

■赤松 広隆 国務大臣■
  それは、こういう委員会で、そういううわさがあるから知っているかとか、ちょっと宮崎で今こういうことをみんな心配しているとか、何か話があれば、あるいはそういう正式な委員会の場でなくても、通常でも農水省にいるわけですから、そういうお話があれば別ですが、宮崎県からも一切聞いていませんし、議員のどなたからも、これは与野党問わず、どなたからも私は何も聞いていません。
  そして、十九日に、何か後で振り返ってみると、実際には三月の末にそういうことがあって、宮崎県で家保の人が行って、どうこう判断して、これは違うだろうみたいなことでやられたということは後で知りましたけれども、しかし結果的に、その時点で私どもに言ってくれていれば、ちゃんとPCRの検査してやったら、もしかしたらそのときに分かったかもしれないと。しかし、元々それはうちに報告ないんですから、宮崎県の段階ですべて処理をされていたわけですから、これは分かりようがないということだと思います。
■松下新平■

  今初動が問題になっているんですよ、大臣、御存じのように。大臣、それでいいんですか、防疫の最高責任者として。国と県は情報を取っていないんですか、それを大臣が把握しないでいいんですか、それが初動が遅れたことにならないですか。

■赤松 広隆 国務大臣■
  だから、宮崎県なりが、国に何か相談してくれるとか、どうか分からないけれども一回こういうことが今あるんですとか、それは言っていただければ、それは、それを無視して何もしなかったというんだったら初動が遅れたとか何だとか、認識が甘いぞとか言われてもそれはしようがないと思いますけれども。
  それだけのことをもしおっしゃるのであれば、なぜあなたが僕に言わなかったんですか。だって、この前の委員会だっていっぱいそれまでにあったんですし、元々、だって、本当にこれはしらを切っているわけでもあれしているわけでもなくて、委員会でも話題にもならなかったし、それはもうやりようがないですよね。だから、何が足りないと言うんだったら、何が足りない、こうやってやるべきだったじゃないかというふうに言ってくださいよ。
■松下新平■

  冒頭に申し上げたように、認識の問題なんですよ。大臣が僕に言うのは筋違いですよ。大臣は防疫の最高責任者として、韓国も発生している、アジアで猛威を振るっている、それで日本の防疫体制、初動で抜かりがないようにやる、それを指示すべきでしょう。
  実際、五月十二日付けの読売新聞、第一例目の確認が遅れたことについて、農水省の幹部ですよ、あの一週間が命取りになったと語っていますよ。また、農水省が設けた専門家会議、五月六日の会議では、終息に向かうだろうと楽観的な、これ楽観論も見られたんですよ。これらは明らかに初動対応のミスだと農水省自身が認めているじゃないですか。どうですか、大臣。

■赤松 広隆 国務大臣■
  だれがそういって言っているんですか。それは、新聞がどう書くかとか、じゃ、新聞の書くことが、正しいことは七割ぐらいあるでしょうけれども、そういう名前も記さないでこういうだれだれがこういう話があったみたいなことを、それをイコール正式な農水省の見解と言われても僕は困っちゃいますし、例えば平尾消費・安全局長がそういって言っているとか、幹部が認めているじゃないかとかいうことであれば、これはまあそれに対してどうこうと僕は言えますけれども、読売新聞に書いてあった、産経新聞に書いてあった、だからそうなんだみたいな決め付けはどうなんでしょうかね。
■松下新平■

  引用するときに新聞情報ということは伝えました。
  大臣、逆に、じゃ、大臣は、農水省の職員に宮崎県から本当に相談なり情報なりがなかった、確認しましたか。

■赤松 広隆 国務大臣■
  そういう、じゃ、熊本県になかったかとか、福岡県に、北海道は大丈夫かなんということを聞くなんということは元々ありません。ただ、今までに韓国に発生したときも、韓国からの渡航者に対しては、空からもあるいは船からも来るときありますから、その渡航者については靴の底からうつるかもしれないので、そういうことを、きちっと検疫体制をやれとか、あるいは稲わら等については、今、口蹄疫は六十度で何秒かな、だと死ぬと言われているんですが、それも八十度で三分間、必ずそれを通せとか、そういうことをやりながら、そういう予防の対策はやってきましたよ、そういうことも指示してきましたよ。
  しかし、それでもなおかつ、たまたま宮崎県でこうした口蹄疫が残念ながら発生してしまったということで、それはもう、四月十九日まであるいは二十日まで知らなかったのはけしからぬと言われたって、これはもう、居直るわけじゃありませんけれども、どうやったらしかしそれは、そんな三月の時点やいつの時点で分かるんですか。
■松下新平■

  居直っていますよ。宮崎で発症しているんですよ、熊本は関係ないじゃないですか。宮崎の発症を調べるのは当然でしょう、最高責任者として。違いますか。
  僕は最初に申し上げたように、そういった認識ではこの防疫、ちゃんと取れない、そのことを指摘しているんですよ。江藤隆美さんの言葉、宮崎で起きているんじゃない、日本で起きているんだと、そういう最高責任者としての認識を持ってほしいんですよ。いや、まだです。風評被害は起こっていないと、大臣、これも認識の問題ですよ、大臣。風評被害は起こっていないと。
  先ほどの報告の中でGメンの話をされながら言いましたけれども、実際、宮崎の事例では、さっきトラック協会の話もありましたけど、それ以外にも修学旅行がキャンセルになったり、実際、宮崎牛の消費も落ち込んでいますよ。レストランも影響出ていますよ。大臣、風評被害起こっていない、そういう認識でいいんですか。

■赤松 広隆 国務大臣■
  風評被害が起こらないように一生懸命に私どもは取り組んでいるんです。だから、マスコミの皆さん方にも、食べても大丈夫ですよ、間違って食べちゃっても、あるいは牛乳飲んじゃっても、万が一のときにもこれは人体に影響ないんですと。それから、元々、その限られた、移動制限掛けたところからは一片の肉のかけらさえ出てないんですよと。それから、元々この病気は人間にうつらないんですということを言っているということなんです。
  ですから、報道は報道できちっとしてもらっていいし、我々も一切隠さないし、出たらすぐ報道機関にお知らせをするので、ですからそれはきちっと書いてもらっていいけれども、ただ、でき得れば、これは人にうつらないとか、飲んでも食べても大丈夫だとか、そういうこともできれば書いてくださいねということを言っているから、かつてのBSEのように全国の焼き肉店に人っ子一人いなくなっちゃうとか、ばたばた焼き肉屋さんが倒れるとか、そういうことになっていないと。
  それから、幸いにしてということで私がよく例に出しているのは、豚の価格も心配なものですから毎日見ていますけれども、これも四百円、四百二十円ぐらいで低迷していたのが、四月辺りも四百二十円ぐらいですよ、それがこの、まあ発生によって上がったとは言いませんけれども、発生があったにもかかわらず四百八十円ぐらい、昨日辺りは五百円突破しているんです。
  だから、そういう意味でいえば、全国的には、豚価の価格だけ見てもそれが、直接的に口蹄疫のことがマイナスに大きく影響していることはないように見えるので、それはよかったなということを衆議院の委員会でも私は申し上げたということでございます。
  だからといって、風評被害が、そんなものあり得ないんだとかいうことじゃなくて、あるようになるのが困るから、今日も何か街宣車が、農水大臣けしからぬと、口蹄疫は人にうつるんだみたいなことを平気でどんどんがなり立ててやっていると。空気感染、あれはするんだみたいなこともインターネットなんかでばんばん流すというようなことで、そういう無用なことを、しかも科学的に正しくないことをあおり立てることによって、なくていいようなことまでもどんどんやられちゃうのを僕らは心配しているものですから、口蹄疫が非常に伝播力の強い病気だということはきちっと認めながら、しかし人にはうつらないんですと、食べたって大丈夫なんですということを言っているということで、それが何か御批判の対象になるというのは全く私は理解できません。
■松下新平■

  私が言いたいのは、今日の情報社会の中で風評被害をゼロにするというのは難しいんですよ、難しいと思いますよ。だから、徹底した情報公開、大臣、徹底した情報公開が大事だということを言いたいんですよ。それによってこの風評被害は最小限に食いとどめる、そういう認識でやってもらいたいということです。
  ほかにも予定しておりましたけれども、私の持ち時間が参りました。宮崎の状況は終息にはまだ厳しい状況がございますけれども、また委員会でもこういった場を設けていただいてその時々の状況をまたただしてまいりたいと思います。
  ありがとうございました。

委員会発言等TOPへ戻る