政府開発援助(ODA)特別委員会

政府開発援助に関する特別委員会 委嘱審査
平成21年3月25日(水)
■松下 新平■
 改革クラブの松下新平です。当委員会での初めての質問になります。よろしくお願いいたします。
 早速ですけれども、私は院の派遣で二度ほどODA調査に出かけました。二〇〇四年八月のタイ、インドネシア、二〇〇六年七月のケニア、セネガルであります。また、昨年五月の横浜で開催されましたTICAD W 、これには参議院の外交調査会のメンバーとしてアフリカ二十二か国の首脳級の会談も行いました。この会談は大成功だったんですけれども、先ほど大臣からの御報告にもありましたとおり、先日、アフリカ・ボツワナまで出張されてのTICADフォローアップミーティング議長のお役目も大変お疲れさまでございました。
 ODA、この委員会でもありましたけれども、適切な執行をすることは言うまでもありませんけれども、このODAを積極的に活用しまして途上国の安定と発展や地球規模の課題の解決に貢献することは、まさに国益にかなうものであると現地の視察あるいは会談の中で強く感じておりまして、関係各位の御努力に敬意を表します。
 私にいただいた時間は十分でありますので、早速質問に移らさせていただきたいと思います。
 今回はミャンマーに対する復興支援について、この一点に絞って質問をさせていただきたいというふうに思っております。御案内のとおり、昨年五月ですけれども、未曾有のサイクロンが直撃しまして甚大な被災を受けたミャンマーですけれども、この復興支援の継続についてお伺いしたいと思っております。
 昨日の参議院外交防衛委員会で自民党の佐藤正久議員からも、この被災後の最近のミャンマーの状況についての御報告と御質問がなされたようですけれども、私も、親日のミャンマーとの友好を深めることは日本の国益にかなうというふうに考えておりまして、積極的な支援の継続を要望するものでございます。
 私は、ミャンマーへは、被災から二か月後の昨年七月ですけれども、日本・ミャンマー議連のメンバーとして現地に赴きました。お見舞いと現地視察、今後の災害支援に役立てる目的でつぶさに視察してまいりました。このサイクロン被害は、死者、行方不明者合わせて十三万人強、国連の援助を必要とする被災者は二百四十万にも上ったわけであります。
 ミャンマーでは、テイン・セイン首相と五名の大臣、二名の副大臣と会談いたしました。そして現地へも、被災地、精神的に視察をいたしました。たくさん要望がありました。ありましたけれども、その中で一点、このミャンマーでは物流の八〇%を担っている海の玄関と言われるヤンゴン港、これにこのサイクロン被災で、大型の船も含めてたくさんの沈没船、座礁船がございました。日本のイメージする港というとちょっと違うんですけれども、大きなヤンゴン川に桟橋がずっと限りなくありまして、ひたすらに続く港というイメージなんですけれども、当時はまだまだたくさんの座礁船が、あるいはまた沈没船があったと記憶しておりますが、先日行かれた佐藤正久議員に聞きますと、自力で現地の方が運び出したり引き揚げたりしているということでしたけれども、今もなお大型の沈没船が七隻あるということで、大変お困りになっていらっしゃいます。
 当時、被災の後に政府から宇野外務大臣政務官も行かれまして、日本の支援を力強くそこで約束をされたんですけれども、まだ十分にその約束が果たされていないというふうに感じておりますけれども、この点につきまして大臣の御所見をお願いいたしたいと思います。
■中曽根 弘文 国務大臣■
 ミャンマーのサイクロンの被害に対する支援というのは、これは緊急性を要しますし、また人道的にも大変大事なものであると、そういう観点から行っておるわけでございますが、これまでのところ、農業や教育、また保健、衛生、医療、港湾、内陸水運安全、それらの分野において約四千六百万ドルの支援を行う旨、表明をしておるところでございますが、現在はこの支援を誠実に履行しているところでございます。
 今後の支援等につきましては、先ほど申し上げました、緊急でまた人道的な観点から検討していく考えでございます。
■松下 新平■
 このミャンマー、日本とのかかわり、まあ戦時中のこともございますけれども、私も現地に初めて参りましたけれども、国際メディアが報じる内容と随分違うなというのが実感でありました。
 現政権が二十一年前の一九八八年の軍事クーデターで政権を掌握したのは事実でありますけれども、今回のサイクロン被災に対して、支援物資を軍が搾取し被災者に届いていないとか、軍が人道支援を断り被害が拡大したとか、また新憲法案の国民投票については、軍が被災地の支援を後回しにして強引に実施したなどの報道がなされておりましたが、私が現地に行った限りでは、全くそのような事実はございませんでした。それどころか、官民それぞれの立場で復旧復興、将来の民主化に向けたプロセスに献身的に取り組む姿が強く心に残っております。
 親日のミャンマーに引き続きこの支援をよろしくお願いしまして、私の質問を終わります。
 ありがとうございました。