消費者問題に関する特別委員会

− 消費者庁設置 3 法案に関して公述人質疑 −
平成21年5月12日(火)
■松下 新平■
 どうもお疲れさまです。改革クラブの松下新平です。
 最後の質疑となります。大変お疲れでしょうけれども、皆さんにお回ししますので、言い残すことがないように、時間もお渡ししますので、お述べいただきたいというふうに思っております。
 今日の公述人の方のお話、現場の第一線でいろんな悩み、お聞かせいただきました。特に義本公述人は全国の相談員を代表してと。大変全国の第一線で頑張っていらっしゃる相談員の方も本当に心強く勇気付けられたと思っておりますし、我々は、まさにこの時代のひずみは本当に困っている弱いところに出るということがございますけれども、多重債務の問題にしても命の問題にしても、それを第一線で対応していただく相談員の皆さんの待遇改善にしっかり取り組むことがこの消費者庁を設置された後の実質的な所期の目的を達成するということを共有させていただきました。
 そこで、大きな一問としまして、私、選挙区が九州の宮崎なんですけれども、宮崎の消費生活センターの職員の方とか相談員の方にもお伺いしてまいりましたけれども、一番言われるのが、今回の委員会ででも出ましたけれども、消費者庁というのが秋、年内には設置される、それが過度に皆さん期待されて、私たちが本当にそれをこたえられるんだろうかという不安と、また、これから何を準備してそれに備えるかということがまだ今からだということを言われたことが残っております。
 この消費者庁、国で今議論をして皆さんからの意見も踏まえながら進めていくわけですけれども、地方で、第一線でそれを担っていただく皆さんが国の議論を聞かれて、これからその設置までに何を一番望まれているかをそれぞれのお立場でお述べいただきたいというふうに思っております。
■三村 光代 公述人■
 私は、長い、もうNACSができたころから、消費者庁ではなくて消費者省をつくらなければ消費者は救われないということが余りにも多かった。まして、私が相談員になったころは公害が花盛りのころでしたから、PCBとか有機水銀問題なんかが花盛りのころでしたので、消費者一人一人を、末端の消費者を救っていく。例えば、その日食べようとするサンマを持ってきて、これでPCBが大丈夫かどうか調べてくださいなんというのが来る時代だったんですね、私が相談員になったときに。そういうときに、本当に消費者を救っていくためには消費者の目線で見ていく省庁が要るんじゃないかというふうに思いました。
 ですから、今ここで消費者庁ができることに、まずはつくっていただいて、器をつくっていただいて育てていくのが大事なんではないか。もう消費者安全法等もほぼできているわけですから、今ここでそれをどうこうしてほしいと言う前に、これで通していただいて見直しを掛けていくということと、それから、先ほども申し上げましたけれども、消費者委員会の方をどういう形で構成、中のメンバーを構成していくか。その中で、ただただ意見を言ってくるだけではなくて、生きた形で活動できるような消費者委員会をつくっていただくことが先決だと思いますので、それをお願いしたい。私たちも協力していきたいというふうに思っています。
■行岡 みち子 公述人■
 そうですね、やっぱり消費者多重債務の問題等について、なかなかに、貸金業法の完全施行を目前にして、十分な体制が整えられているというふうにはもう全く思えませんので、そこに向けて、関係省庁のところを、おしりをたたいて、ちゃんと機能するように監督指導していただきたいなというふうに、そういうふうな形で存在してほしいというふうに思っているというのがあります。
 それと、あと、どういう状況に今多重債務問題をめぐって消費者のところがなっているのかということを含めて、そういう情報も含めてちゃんと集めて、トータルな論議ができるような形で機能していただけたらというふうに思っております。
■義本 みどり 公述人■
 消費生活相談員を是非正規雇用になるようにしていただきたい、この一言に尽きます。
 それから、今すぐに自由に使えるお金を私に下さい。
■和田 三千代 公述人■
 私は、やはり消費者庁というのは本当に大きな視点に立って消費生活の安全に対して目配りをしていただく、そして指令を出していただく、そういう省庁にしてほしいというふうに思っております。
 食品安全委員会ができたときに、私たち大分期待を持ったんですが、最初のリスクコミュニケーションというのに参加をいたしまして、ガス抜きだなとしか思えなかったんです。この消費者庁はそんなものであってはならないというふうに私は思っておりまして、もう本当に、現場の人たちがどんなことを考えているのか、国民がどんなことを考えているのか、どこでどういう問題が起こっているのか、そういうものを吸い上げていただいて、各省庁に対して本当に大きな権限を持って指令を出していただいて国民の安全を守っていただく、そういうところにしてほしいと切に願っております。
■松下 新平■
 ありがとうございました。
 この消費者庁の設置に当たってそれぞれのお立場でお述べいただきまして、国会の中でも、衆議院の議論、そして修正協議を経て参議院で大詰めを迎えているわけですけれども、皆さんのそういった思いを改めてまたしっかり反映していくべきだというふうに考えております。
 私も地方の行政の経験がありますし、また、地域で消防団活動とか、地域の活動をしてまいりました。そこでやっぱり改めて思いますのは、行政の壁、組織の壁という話がありましたけれども、私は二つの側面があるというふうに思っております。
 もちろん、消費者庁の設置は、いわゆる縦割りの弊害であるとか隠ぺい体質、そういったもろもろの反省からこれを一元化してしっかり取り組むんだと、責任の所在を明らかにするというメッセージであろうと思いますけれども、一方で行政にもやはり限界があるというふうにも思っております。その限界をどうやって埋めるかというと、やはり思いやりの温かい社会じゃないかなというふうに思っております。
 お金中心、物中心、アメリカ型のこの考え方が破綻した、そして皆さんの下にそういった相談が寄せられているということを思いますと、これはまさに政治の責任であり、我々のなすべきことでありますから、単に問題があったから対応するという姿勢ではなくて、それを突き詰めると我々にあるいは政治に責任があるということを改めて本日の公述人の皆さんからの御意見で考えを新たにした次第であります。
 時間は残っておりますけれども、皆さんの熱い思いは十分伝わりましたので、今後の審議に反映してまいりたいと思います。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。