新潟・福島豪雨による被害状況視察(災害対策特別委員会委員派遣)
<2011年11月10日(木)>

新潟・福島豪雨による被害状況視察(災害対策特別委員会委員派遣)

1、日時
   平成 23 年 11 月 10 日
2、場所
   福島県金山町、只見町
3、 メンバー
   参議院災害対策特別委員会委員派遣
    委員長 松下新平参議院議員
    理事   平山幸司参議院議員
   理事   牧山ひろえ参議院議員
   理事   加治屋義人参議院議員
   理事   小坂憲次参議院議員
   委員   那谷屋正義参議院議員
   委員   平山誠参議院議員
   委員   吉川沙織参議院議員
   委員   岩城光代参議院議員
    委員   秋野公造参議院議員
    委員   渡辺孝男参議院議員
   委員   小熊慎司参議院議員
   委員   山下芳生参議院議員
    政府同行者
    内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(総括担当) 小滝 晃
    内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(災害応急対策担当)付主査 大瀧 健
    国土交通省河川環境課長 小池 剛
    国土交通省水防企画官(防災課) 新井田 浩
4、委員派遣報告
 十一月十日、福島県において、平成二十三年七月新潟・福島豪雨による被害状況及び復旧状況等の実情を調査してまいりました。
 参加者は、松下新平委員長、牧山ひろえ理事、加治屋義人理事、小坂憲次理事、那谷屋正義委員、平山誠委員、吉川沙織委員、岩城光英委員、秋野公造委員、 渡辺孝男委員、小熊慎司委員、平山幸司理事の十二名であります。
 現地調査の概要を御報告いたします。
 平成二十三年七月二十七日から三十日にかけて、朝鮮半島から関東の東に停滞した前線に向かって非常に湿った空気が流れ込んだことで、大気の状態が不安定となり、新潟県及び福島県を中心に記録的な大雨を降らせました。二十七日から三十日までの総雨量は、今回視察した福島県南会津郡只見町只見において七百十一ミリとなるなど、記録的な豪雨となりました。
 このため、福島県南会津管内を中心に河川の氾濫や土砂災害が数多く発生し、道路、橋りょう等の公共土木施設及び農林水産業関係の被害額は、それぞれ約百四十一億円、約百一億円に達するなど甚大な被害をもたらしました。
 現地におきましては、まず、金山町開発センターにおいて長谷川金山町長、重野福島県土木部技監、前川北陸地方整備局長、烏東日本旅客鉄道株式会社仙台支社設備部担当部長から被害状況及び復旧状況について説明を聴取しました。
 同町では、只見川の氾濫により二百六十一棟の建物被害のほか、JR只見線の鉄橋、国道橋及び町道橋が落橋するなどの被害がありました。
その後、長谷川金山町長に御説明を頂きながら、同町の被災現場を視察いたしました。まず、視察しました本名ダム下流におきましては、洪水時における放流によって、ダム直下に架設されていたJR只見線の第六只見橋りょうが流失するとともに、護岸がえぐられ住宅二軒が流失したとのことでした。
 次いで、西部橋の落橋現場と、根雪期間の集落孤立を回避するために仮橋の建設工事が進められている二本木橋の落橋現場を視察するとともに、車中から、洪水により基礎部分が流出した滝スノーシェッドの復旧現場を視察しました。
 一定の洪水を想定して設計されている施設がことごとく被害にあっている状況を目の当たりにし、今回の水害の甚大さを痛感いたしました。
 続いて、只見町に入り、目黒只見町長に御説明頂きながら、町内の被災現場を視察しました。只見町では、只見川及び伊南川等の氾濫により三百六十五棟の建物被害のほか、国道橋、町道橋が落橋するなどの被害がありました。
 同町においては、まず、公民館が基礎もろとも破壊された叶津川の護岸崩壊現場を視察しました。この地区では建物の多くが浸水被害を受けております。
 次いで、小川橋の落橋現場を視察しました。小川橋は、橋りょう部に上下水道管が通っていたため、交通アクセスだけでなく、ライフラインまでも寸断され、地域住民は不便な生活を強いられているとのことでした。
 只見川流域は、洪水の爪痕が今なお色濃く残っており、随所で、浸食された堤防・護岸に対する応急工事が実施されておりました。また、堆積した土砂の浚渫など河道整備を含めた迅速な対策が望まれるところであります。
 最後に、只見町地区センターにおいて、松本福島県副知事、目黒只見町長及び長谷川金山町長から、国施行による早期の災害復旧、JR只見線の早期復旧、利水ダムを含めた流域全体の安全確保のための措置の実施、災害復旧事業等に対する財政支援、特別豪雪地帯における復旧事業についての柔軟な取扱い、只見川の護岸・堤防の整備等についての要望書を受領するとともに、見舞金を手交いたしました。
 派遣委員との間では、両町への財政支援に向けた努力、豪雪地帯における早期の災害復旧、建設業者等の不足による災害査定の遅れへの対応、原発の被害等も含めた福島県全体の復興に向けた真剣な議論の必要性などについて意見が交わされました。
 以上が調査の概要であります。
 今回被災した地域は、過疎化、高齢化が著しく進む中山間地域であり、特別豪雪地帯という条件不利地域でもあります。こうした地域の復旧・復興をどのように支援していくかは、極めて大きな課題であります。また、只見川に限らず流域に多くの発電ダムを抱える地域においては、洪水時におけるダムからの放流と下流の洪水量増加との関係について、住民が不安を抱いております。事実関係の検証、災害被害防止に向け、政府の積極的な役割に期待するところであります。
 そのほか、原子力災害による風評被害が、観光や農業に頼るこれらの地域に深刻な打撃を与えていることから、JR只見線の復旧支援を含めた関連施策の一層の充実を図る必要があると認識した次第であります。
 最後に、復旧作業等でお忙しい中、本調査に御協力いただきました方々に厚く御礼申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げまして、派遣報告を終わります。
金山町にて説明聴取 金山町被災現場
金山町被災現場視察 只見町被災現場視察
只見町災害現場 只見町にて、福島県副知事、金山町長、只見町長と意見交換
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