この度、参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長に就任いたしましたので、謹んでご報告いたします。
拉致問題は、日本の主権と国民の生命・安全に関わる重大な問題であると同時に、基本的人権の侵害という国際社会全体の普遍的な問題です。
また、拉致被害者やその御家族が高齢となる中で、時間的な制約のある人道問題でもあります。
政府においては、拉致問題を国の責任において解決すべき喫緊の重要課題と位置付け、拉致問題の解決なくして北朝鮮との国交正常化はあり得ないとの方針を堅持し、拉致被害者としての認定の有無にかかわらず、全ての拉致被害者の安全確保及び即時帰国のために全力を尽くすとともに、拉致に関する真相究明、拉致実行犯 の引渡しを引き続き追求しているところであります。
その上で、本特別委員会においては、政府から拉致問題解決の取組に関する最新の報告を継続的に聴取するとともに、 5 人の拉致被害者が帰国して以降、残る拉致被害者の救出、及び拉致の可能性を排除できない失踪者の捜査など全く進展のない状況について政府の見解を質し、厳しく追及して参ります。
また、各種国際会議や各国との首脳会談を始めとする外交上のあらゆる機会を捉えて拉致問題を提起し、拉致問題解決に向けた国際的な連携、拉致問題への理解を深めるための啓発活動、拉致被害者やそ の御家族への支援等についての議論も積み重ねてきております。
本特別委員会の委員長として、政府の拉致被害者救出への取組を後押しするとともに、拉致被害者御家族を始めとして国民の声に真摯に耳を傾け、拉致問題解決に貢献できるよう邁進して参ります。
令和6年1月26日 参議院北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員長 参議院議員