2022年1月17日~2022年1月26日
遠山石・野梅(やばい)
遠山石:左置き石
野梅:右側盆栽
皮一枚の命を繋ぎ、力強く伸びる枝先に楚楚とした白花の芳しい香りを尋ねる…
梅の花は古来多くの歌人に歌われてきました。
勅なれば いともかしこし 鶯の 宿はと問はば いかが答えむ
平安時代後期の著作『大鏡』に登場する「鶯宿梅」に紀貫之の娘、紀内侍(きのないし)作の詩だ。
意味・・(村上天皇、在位:946-967)から勅命だから、この紅梅を献上することを断るのは、全く畏れ多いことだが、 もし鶯がやって来て、いったい私の宿はどこに行ってしまったのだろうか、と問うたならば、どのように答えようか。
小さな生き物にも憐れみを持つ日本の心がよく現れています。
現代に生きる私たちも社会的しがらみから脱し、素心に戻ることができるとしたら、それは大自然と触れ合うときに感じられるのかもしれません。。