2022年2月22日~2022年3月9日
安倍川滝石・文人黒松
安倍川滝石:左側置き石
文人黒松:右側盆栽
「木は細くとも気骨あり」
文人盆栽とは動乱の明治期、志士たちに愛された樹形である。
痩せていようと力強く日本を変えていかんとする己の姿を樹に重ね合わせたことが始まりと言われる。
さて、松下新平先生は身長180cmの魁偉だ。
「気は優しくて力持ち、
そういう日本をつくりたい。」
経済成長を遂げた我が国が新たに挑むべき境地が、そこにある。
気高く立ち、生き続ける文人樹形の黒松。
添えの水石は山頂から雪解けた水が勢いよく瀑布をなす景色を思わせる。
停滞と後退を続けてしまった日本。あるべき姿を見つめ、戦う時がきたようだ。